コロナ禍のいま、最も大事なことは「一人の顧客との関係性を深める」こと

政府は8月17日、新型コロナウィルス対策の緊急事態宣言に7府県を追加した。(合計13都府県に発令)また、まん延防止等重点措置も新たに10県が追加された。そんな中、先日(8月15日付)日経MJ紙の記事に共感したのでご紹介致します。

この記事では、今流行のサードパーティークッキーなどのデジタル広告を活用し新規顧客獲得を目指すことも重要であるが、新規顧客の獲得には、既存顧客をつなぎ留める施策の約5倍のコストがかかる。また、高い費用を支払って新規顧客を獲得できても、顧客と末永い関係を続けられるかどうかは分からないと指摘している。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO74765250T10C21A8H11A00

確かに私のご支援させて頂いている観光事業者様の多くも、SNSを駆使しての情報発信、新規紹介キャンペーンやチラシの配布等、様々な手法で新規顧客の獲得に向けて取組を行われている。もちろんそれはそれで重要であるのだが、不要不急の外出が規制されている現状で収益性を高めるには、新規顧客の獲得を狙うより、今こそ顧客との長期的な関係構築が欠かせないのである。

昨日ご支援した大正時代から続くお蕎麦屋さんの4代目店主は、美味しいおそばを提供するとともに、「一言で良いから、お客様と会話を楽しむことをずっと続けてきた」とおっしゃった。現在はコロナ禍で宴会が皆無で苦しい経営が続いているが、お昼の売上は落ちていない。地域の皆様に愛されるお店となっているのだ。このように、お金をかけずともできることはたくさんある。いかにして1人の顧客との関係を深められるかがコロナ禍の今最も重要なことではないだろうか。

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